かぼちゃ


10月31日はハロウイン。
最近では、オレンジ色のカボチャのお面もおなじみになって来ました。
今月は、カボチャのお話をさせていただきます。
カボチャはスミレ目・ウリ科・カボチャ属の植物。
「南瓜」と書いて「カボチャ」と読みます。
南蛮船で伝えられたので「南瓜」、「カンボジアの瓜」として伝えられたので、読みは「カボチャ」と名付けられました。
「南瓜(カボチャ)」の他、関西では「南京(なんきん)」関東では「唐茄子(とうなす)」と呼ばれます。アジア原産のような名前ですが、日本へ伝えられたのが、カンボジアや中国を経由して来たからでしょう。
 カボチャには大きく分けて3つの系統があります。
日本に一番古く伝えられたのが、中南米熱帯地方原産「日本カボチャ」と呼ばれる系統。
「黒皮南瓜」や京野菜の「鹿ケ谷南瓜」などあっさりしたカボチャです。
江戸末期に伝えられたのが、アンデス高地原産の「西洋カボチャ」、北海道など、涼しい所で栽培され、栗カボチャとの呼ばれます。「えびす」など、甘みが強く、今では一番人気です。酵素により、デンプンが糖に変わるため、収穫後1〜2ヶ月後のほうが美味しくなります。
近年になって栽培されるようになったのが、北米原産の「ペポカボチャ」。
食用としてはあまり用いられませんが、「ソウメンカボチャ」や「オモチャカボチャ」。
ハロウィンで使われるオレンジ色のカボチャ、100kgにもなる「ジャンボカボチャ」などの他、太い胡瓜の様な形の「ズッキーニ」。これも、この仲間のカボチャです。
カボチャは非常に強い植物です。野菜屑の堆肥から、芽が出て蔓となり驚かれた方も多いのではないでしょうか。日除けの「緑のカーテン」にも出来るようです。
胡瓜やメロンも同じウリ科の仲間ですが、ウイルス感染など連作障害を起こし易い植物です。そこで、強健なカボチャを台木にしての接木栽培が行われます。
カボチャを冬至に食べると風邪をひかない、と言われます。生命力の旺盛な事から、伝えられたと思われますが、実際、ビタミンAや抗酸化作用のあるβカロチンなどが多く含まれ、冬に積極的に食べたい野菜です。
カボチャの種子は、中華料理店では、塩炒りをしておつまみとしてお馴染みのものです。
漢方では、南瓜子と呼び、虫下しとして用いられています。
また、ヨーロッパでは、薬理作用も解明され、尿漏れや頻尿の医薬品として用いられています。

ところで、ハロウインって何のお祭りか、ご存知でしょうか?
カトリック教、諸聖人の日の前夜祭。ご先祖様の霊が帰ってくる日とのことです。
日本のお盆と同じ考え方のようですね。

(2011年10月号ピーネット掲載)

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