連翹



連翹(レンギョウ)はモクセイ科。キンモクセイやジャスミンの仲間です。
春先に連翹の黄色い花が咲きそろっている様子はまさに春の訪れを感じさせてくれます。
アジア原産ですが、ヨーロッパでも古くから人気のある植物で、多くの品種改良がなされています。英名はゴールデンベル。黄金色の花が、鈴の様に咲く様子から名づけられたようです。
連翹はとても丈夫な植物です。耐寒・耐暑性にすぐれ、大気汚染や病虫害、また比較的乾燥にも強いため、公園や道路の植え込みにも多く用いられています。
背丈は2〜3メートルにもなりますが、刈り込みにもよく耐えるため、生垣にもよく用いられています。
連翹。難しい漢字です。
翹は鳥の尾羽。連翹の花の形が鳥の尾羽を連ねた様子から名づけられました。
漢方では成熟果実を連翹(レンギョウ)と呼び用います。
その働きは、清熱解毒・散結消腫。炎症・腫れを鎮め、毒を消し、腫れ物を散らす目的で用い、冷え性の方には使えません。
のどの腫れ痛みを感じる風邪の初期で悪寒のない時に用いる銀翹散(ギンギョウサン)。
もともと皮膚が浅黒く、化膿しやすい体質の方のニキビや鼻炎、扁桃腺に用いられる荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)。アトピーの体質改善に使われる柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)。顔が赤く、ノボせる程に真っ赤になるニキビに用いられる清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)。便秘傾向でのぼせ気味の方の肥満に用いられる防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)。その他、頭部湿疹に用いられる治頭蒼一方(ちづそういっぽう)など広く用いられる重要な生薬です。
民間薬としてはニキビや吹き出物に用いられます。
連翹15gに水500mlを加え約半量に煎じ1日3回に分けて服用します。
実は連翹の花は公園等でもよく見かけるのですが、その実を目にすることはありません。
連翹の実は、薬用植物園等では秋の定番です。.
連翹の花は雌雄違株。苗作りは挿し木で行われるため、管理の問題から実のつかない「雄株」ばかりが植えられているのではないでしょうか。

4月2日は、連翹忌。
連翹が大好きだった高村光太郎の命日です。
「道程」
僕の前に道はない
僕の後に道はできる

大きな声で、思いを込めて朗読した日を思い出します。






(2012年4月号ピーネット掲載)

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